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2017年02月28日

【環 境】トヨタ自動車 新設計「FLAD」基材を用いた新型排出ガス浄化触媒を商品化


トヨタ自動車は、デンソーと共同開発した世界初となる新設計「FLAD」基材を用いた新型の触媒を商品化し、平成29(2017)年春頃発売予定のレクサス「LC500h」を皮切りに新型車両に順次搭載していく。

一般的なガソリンエンジン用の排出ガス浄化触媒の基材は、基材内部のセルの壁面に、白金やロジウム、パラジウムなどの貴金属を含む触媒材料を塗布して触媒機能を持たせ、有害な一酸化炭素や未燃炭化水素、窒素酸化物(NOx)を浄化する。

新たに開発されたFLAD基材は、セルの断面積が均一な従来型と異なり、中心部のセルの断面積を小さく高密度に、周辺部を大きく低密度にした。断面積が小さいと排出ガスの流路が狭く、大きいと広くなり、従来型では排出ガスの流れは中心部に集中し、排出ガスの流れに偏りが発生していたが、断面積を変えることで流れの均一度を高める。

触媒内部の排出ガスの流れが均一であれば、塗布した貴金属などの触媒材料を浄化に有効利用でき、従来型と同等の排出ガス浄化性能を維持できる。併せて、貴金属の使用量を約20%低減するとともに、触媒容量を約20%小型化した。また、設計・製造技術の革新により、世界初となる一体成形を実現したことにより、量産を可能にした。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:50| 企業の取り組み 【機関別】