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2017年02月27日

【物 流】近畿運輸局 速度違反を助長する自動車部品装着車3台に整備命令を発令


近畿運輸局は、速度違反を助長する自動車部品(Lジョイント)を装着していた大型トラックに対し、道路運送車両法に基づく整備命令を発令した。
今回は最初に、京都運輸支局に対して、インターネット上にLジョイントを出品し速度違反を助長する悪質販売者について、京都府警察本部より捜査協力要請があった。

京都運輸支局は、高速道路において速度違反等で検挙された大型トラックにLジョイントが装着されているかの検査を実施し、装着が認められた大型トラックの速度抑制装置の機能を確認するため、自動車技術総合機構近畿検査部奈良事務所の協力のもと、「大型マルチテスタ」を用いた最高速度の検査を行った。その結果、本来、速度抑制装置により時速90キロメートルに抑えられる最高速度が、時速103〜108キロメートルと計測されたため、速度違反を助長する不正改造車として、道路運送車両法54条の2に基づき整備命令を発令した。

整備命令については、発令日から15日以内に道路運送車両の保安基準に適合するように整備し、国の確認を受ける義務がある。 京都運輸支局はこの結果を受け、京都府警察本部に対し、捜査依頼のあった大型トラックに装着されているLジョイントは速度抑制装置の機能に影響を及ぼし、速度を増速させる不正改造が行われていた旨を通知。京都府警察本部はLジョイントの販売者を道路交通法違反、道路運送車両法違反ほう助容疑で逮捕し、速度超過を行ったトラック運転手を道路運送法違反により反則告知並びに道路運送車両法違反で事件送致を行った。

近畿運輸局や国土交通省は今後も警察等関係機関と連携し、大型トラックによる事故を撲滅するため不正改造車の排除に積極的に取り組むとしている。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:35| 行政関連