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2017年02月07日

【知 識】JHSと住友商事九州 国産食品のハラール認証・海外輸出をサポート


日本ハラールスタンダード(以下、「JHS」)と住友商事九州は、JHUAが認証した日本国内のハラール食品の輸出に関し、住友商事九州が輸出窓口を担う覚書を締結した。(※)

ハラールとは、イスラム法において「許されたもの」を意味し、ムスリムはハラール性が認められた食品を食べるよう定められている。現在、ムスリム消費者による食品・飲料市場は1兆2920億ドルにのぼり、日本の食品・飲料市場の約3倍の規模にのぼる。また、現在世界のムスリム人口は約16億人で、2050年には世界人口の約30パーセントがムスリムになるとも言われており、ハラール食品市場は拡大基調にある。

マレーシアは世界で初めて政府機関がハラール認証を行った国で、マレーシアイスラム開発局(以下、「JAKIM」)のシャーリア(宗教)委員会によって設定されたハラールの規則をマレーシア標準局(以下、「DSM」)が「マレーシアスタンダード(以下「MS」)として基準化・設定し、JAKIMのハラールディビジョンがMSを元に国内に流通する製品のハラール認証を行っている。MSは世界でも有数の厳しさであるため、周辺のイスラム諸国からの評価も高く、MSが大半の国でハラール認証のベースとして使用されている。

JHUAは、認証機関であるJAKIMより、マレーシア基準に準拠した審査を経て、ハラール認証団体としての公認を受けた。これにより、JHUAの認証を取得した食品は、マレーシアへハラール食品として輸出が可能になった。住友商事九州は、JHUA認証製品の輸出業務や現地販売のサポートを開始する。

今後、日本の質の高い農産物等を世界に向けて輸出する流れが加速していくと考えられている。JHUAが日本の農産物および食品・物流に対して適切にハラール認証を行い、イスラム法に則り加工されたハラール食品を、JHSおよび住友商事九州が輸出業務や国外販売をサポートする。

※ JHSはJHUAの日本国内における認証業務の窓口を担う

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:35| 知識