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2017年01月24日

【物 流】JR貨物 平成28年度第3四半期輸送動向


JR貨物は平成29(2017)年1月19日、「輸送動向について(平成28年度第3-四半期)」を公表した。

同期は10月の台風18号接近、11月の鹿児島線架線切断、12月の北海道東北地区暴風雪などの影響により高速貨152本、専貨6本が運休となった(前年は高速貨118本が運休)。また、8月の台風10号の影響により不通となっていた石勝線・根室線が復旧までの間、代行輸送(トラック・船舶)を実施した。

コンテナと車扱いの輸送量全体は8,324千トンで、前年同四半期の8,270千トンを上回った(前年同四半期比0.6%増)。コンテナでは5,859千トン(同1.2%減)、車扱では、2,465千トン(同5.4%増)となった。

品目別で見ると、コンテナは前年同四半期と比べ好調だったが、自動車部品で204千トン(同15.0%増)となり、これは熊本地震での被災した現地工場復旧及び自動車販売台数の増加が影響した。また、エコ関連物資では北海道内建設発生土輸送が好調で117千トン(同5.3%増)とした。

一方で、前年同四半期で低調な推移をみせた品目としては、台風10号の影響で農産品・青果物が648千トン(同6.6%減)、印刷紙・コート紙の需要の落ち込みにより紙・パルプが805千トン(同5.5%減)、家電・情報機器で113千トン(同2.3%減)と減少した。
車扱いでは、セメント・石灰石が359千トン(同0.1%減)となったが、その他の品目においては前年同四半期を上回った。中でも石油が、11月に関東地区で記録的に早い積雪を観測し、灯油を中心に増送となり、1,676千トン(同6.0%増)と輸送量を牽引した。

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投稿者:gotsuat 09:50| 物流事業者