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2017年01月23日

【物 流】車両搭載センシング技術を活用した道路基盤地図データの収集実験実施 特大トラック輸送の機動性強化


国土交通省(以下、国交省)は、特大トラック輸送の機動性強化を図るために、車両搭載センシング技術を活用した道路基盤地図データの収集実験を行った事を明らかにした。

特大トラックは事前に道路管理者から特車通行許可を受ける必要があるが、最近の車両の大型化によりトラック事業者からの申請件数が増えており、許可までの審査日数が年々増加している。また事業者からは、機動的な輸送計画が立てられないため、審査の迅速化が望まれている。

国交省の生産性革命プロジェクトでは、電子データを活用した自動審査システムを強化し、特車通行許可を迅速化することを目標としている。これを実現するために、2016年9月に車両搭載センシング技術を公募し、応募企業による実験を行った。

<実験概要>
@国土技術政策総合研究所試験走路での走行実験
実験期間:平成29(2017)年1月10日〜13日
使用車両:公募参加者が持ち込んだカメラ、レーザー、GNSS等のセンシング機器を搭載した車両
検証項目:基本要件・・・主要地物(車道交差部の形状、区画線)の位置情報(緯度・経度及び標高)を3次元で取得できること、及び位置情報(緯度・経度)を2次元で図化できること等。
公募技術に期待する項目・・・自動的に標準偏差25cmを満たす精度を確保できること。導入コスト、運用コストも含め低価格であること等。

A公道での走行実験(千葉県千葉市・国道16号、国道126号)
実験期間:平成29(2017)年1月16日〜19日
使用車両:実験@と同様。
検証項目:基本要件・・・主要地物(バス停、距離標、標識)の位置情報(緯度・経度及び標高)を3次元で取得及び位置情報(緯度・経度)を2次元で図化。トンネル等の遮蔽物の影響の有無の確認等。

今後の目標としては、平成32(2020)年までに平均審査日数を現在の約1ヶ月から10日程度に短縮することとしている。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:50| IT関連