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2017年01月19日

【物 流】世界初・完全自律制御ドローンでの長距離荷物配送に成功


経済産業省は、NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)と福島県、南相馬市と共同で世界初の完全自律制御による回転翼ドローンでの長距離荷物配送の飛行実証試験を平成29(2017)年1月12日に実施した。

福島県では、物流・インフラ点検等の分野で活躍するロボット・ドローンが実際の使用環境で円滑に実証できるよう「福島浜通りロボット実証区域」制度を活用し、福島県南相馬市の海岸を利用した。

この実験は、ドローンを活用した物流システムの性能評価手法を開発するためのNEDOプロジェクトの一環であり、このプロジェクトは、ドローン等に関し用途に応じた性能や安全性の評価手法を設定する事を目標とした研究開発になっている。今回の成果は物流に用いるドローンの積載性能に関する性能評価手法等の研究開発に活用される。更に、福島浜通りロボット実証区域での取組を福島県の復興に向けた新産業創出施策である「イノベーション・コースト構想」の実現に向けた第一歩に位置付け、南相馬市及び浪江町に整備予定のロボット・ドローンの実証拠点とも連携し、福島県にロボット産業集積を図る。

飛行実証試験では、ドローン機「ACSL-PF1」が福島県南相馬市の村上城跡から離陸し、海岸線約12km区間を飛行し、完全自律制御で同市内の北泉海水浴場に温かい飲み物を届けることに成功した。経産省ではこの成果について、平時の荷物配送のみならず災害時の緊急物資輸送にも活用が期待されると評価した。

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投稿者:gotsuat 09:40| IT関連