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2017年01月19日

【知 識】パナソニックとベルリン・フィル 技術開発協業契約を締結


パナソニックは、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(※1 以下、ベルリン・フィル)と「高品位なコンサート体験を目指した技術開発の協業に基本合意」としていたが、その後両者で協議を進め、正式契約を締結した。4K・HDR・ハイレゾ技術を用いて、コンサートホールでのプレミアムなライブ体験をご家庭や車室内で実現することを目指し、2017年1月1日より協業を開始した。

協業の具体的内容として、パナソニックは、ベルリン・フィルのホールおよび映像スタジオに、4K・HDRに対応した最先端の放送用カメラやミキサー、モニターなどの機材を2017年7月から納入を開始する。ベルリン・フィルはこれらの機材を用いて撮影、編集した4K・HDRの高品位なコンサート映像を、2017/2018コンサートシーズンより、インターネット・コンサート映像配信サービス「デジタル・コンサートホール(※2)」を通じて全世界に配信し、ご家庭などでの臨場感あふれるライブ体験を提供する。

また、パナソニックおよびテクニクスの映像・音響関連機器を用いた、より高品位なコンサートホールの音再現に向けて協業を推進する。パナソニックは、音の録音、編集、再生、評価までの一連の工程で、ベルリン・フィルの子会社であるベルリン・フィル・メディア(※3)の知見を得ながら、演奏者の意図を忠実に再現する技術を一層進化させていきます。さらに、プライベートな娯楽空間となり得る車室内においても、コンサートホールにいるような視聴体験を実現すべく、協業に取り組む。

※1 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
1882年創立。世界で最も重要なオーケストラに数えられる。過去の首席指揮者は、伝説的巨匠指揮者のヴィルヘルム・フルトヴェングラー、ヘルベルト・フォン・カラヤン、クラウディオ・アバド等。2002年には、サー・サイモン・ラトルが同ポストに就任し、教育プログラムを大々的に導入した。ドイツ銀行がサポートするこのプロジェクトは、新しい聴衆の開拓に貢献している。

※2 デジタル・コンサートホール
「デジタル・コンサートホール」は、ベルリン・フィルのコンサート映像をネット上で配信するストリーミング・サービス(有料)。現在アーカイブには、400本以上のコンサート、1000曲を超える楽曲がアップされている。2016年8月に開幕した2016/17年シーズンには、50回以上のライブ中継が予定され、世界中に中継される。これに加え、教育プログラムの映像、ベルリン・フィル関連のドキュメンタリー、250本を超えるアーティスト・インタビューが視聴可能となっている。

※3 ベルリン・フィル・メディア
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団が、メディア事業を推進するために設立した子会社

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:30| 知識