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2017年01月17日

【流 通】エーザイ 見守り支援機能を搭載した服薬支援機器「e お薬さん(R)」の販売開始


エーザイは、服薬支援機器「e お薬さん(R)」を、薬局や医療機関、介護施設などに販売する。同機器により、指定時刻に決められた量の服薬を促して、飲み忘れや過量服薬の防止を支援するとともに、患者自身や家族、薬剤師、看護師、介護従事者などによる服薬管理をサポートする。また、「e お薬さん」は、専用クラウドを介して、患者家族や薬剤師などの関係者が離れた場所にいても服薬状況を確認できる見守り支援機能も搭載している。

「e お薬さん」には、1日最大4回(朝、昼、夕、就寝前)の服薬時刻を指定して、1週間分の薬をセットすることができる。指定時刻になると、薬ケースが前方に押し出されると同時に、音声と画面表示で服薬を促す。音声は、内蔵の4タイプから選択するか、声などを録音して使用することができる。薬ケースを取らない場合、スヌーズ機能により改めて音声で知らせるとともに、指定時刻から40分経過すると薬ケースを回収する。次の指定時刻になるまで、原則として薬ケースの取り出しができないため、過量服薬の防止に役立つ。

「eお薬さん」の見守り支援機能を用いると、家族や薬剤師、看護師、介護従事者などが服薬のタイミングで電子メールを受け取ることができる。さらに、服薬履歴は、クラウド上の専用サイトに最大1年分保管され、1カ月単位で折れ線グラフや一覧表にすることができる。家族や薬剤師などの関係者が離れた場所にいる場合でも、患者の生活リズムの乱れに気づくきっかけとなる。

販売に先駆け、全国で約100カ所の薬局や医療機関、介護施設の協力のもと、在宅医療の現場や施設等でテスト機による実証実験を行う。その結果、服薬率の向上、過量服薬の防止への貢献、家族や薬剤師、看護師、介護従事者の服薬支援負担の軽減などが認められた。さらに、テスト機の使用で、規則正しい生活を送ることができるようになった事例や、見守り支援機能によって、家族が生活リズムの乱れに気付き、医療機関への受診につながった事例もあった。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:45| 流通