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2017年01月12日

【物 流】運輸労連 「2016年度賃金・労働条件実態調査報告書の発刊」


運輸労連(全日本運輸産業労働組合連合会)は平成28(2016)年12月26日に「2016年度賃金・労働条件実態調査報告書」を発刊・掲載した。

調査結果では、月額賃金(同年6月)は加重平均(以下同様)で約346千円(前年比1.9%増、約7千円増)となった。内訳として、所定内賃金は前年比約3千円増、仕事給は約1千円増、所定外は約5千円増となっている。 また、労働時間は211.4時間でピークであった平成18(2006)年より約4%減少した。年間賃金では約5,272千円(前年比約101千円減)、年間総労働時間は2,490時間(同比32時間減)となっている。

職種別賃金実態をみると2016年も事務職と比較して運転職の賃金総額に占める所定内賃金の割合が低くなっている。また、平均年齢は2016年も前年を上回り、厚生労働省の平成27(2015)年賃金構造基本統計調査による産業全体の平均年齢は43.1歳に対し、道路貨物運送業は45.6歳(2.5歳差)となっている。運転免許新規取得者の減少が続く中で、ドライバーの平均年齢の上昇スピードは産業全体より速まっており、労働集約型産業にとって必要不可欠な「人財」の確保のため労働諸条件の改善と格差是正に向け、より積極的に取り組む必要がある。

組合員の働きがいはもとより、魅力ある産業を実現すべく「年間所得の引き上げ」、「賃金制度の確立・改善」、「企業内最低賃金協定の締結」、「65歳までの雇用確保」、「総労働時間の短縮と時間外割増率の引き上げ」等が求められているとしている。また冊子には賃金・労働条件実態調査結果の他にも春闘解決内容調査や企業内最低賃金協定締結状況調査結果も収録している。

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投稿者:gotsuat 08:55| その他