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2016年12月22日

【アジア】住商 クウェート アズール・ノース発電・造水事業における発電所完工

住友商事は、エンジー(旧GDF SUEZ)およびAbdullah Hamad Al Sagar&Bros.Co.と共同してクウェートにおけるアズール・ノース発電・造水事業の完工を迎え、商業運転を開始した。

アズール・ノース発電・造水プラントは、首都クウェート市の南約100キロメートルに位置し、約1,500メガワットの天然ガス焚き複合火力発電設備と日量約48万トンの海水淡水化設備を有し、クウェートにおける総発電能力の約12パーセント、淡水化能力の約23パーセントを担う。2013年に長期売電・水契約を締結し、約3年の工期を経て、期日通りに完工した。同国初の民活型売電・造水事業である本事業を通じて発電・造水された電力・水は、40年間の長期売電・水契約に基づき、その全量がクウェート電力・水省に供給される。

総事業費は約1,800百万米ドルで、大半をプロジェクトファイナンスにて調達している。同事業においては、クウェート政府機関が60パーセント出資しており、住友商事はエンジーと共に主要株主としてそれぞれ17.5パーセントを出資して主体的に事業運営している。保守運営についてもO&M(Operation&Maintenance)会社をエンジーと共同で設立し、同様に主体的に関与している。

クウェートでは経済発展や人口増加を背景に電力・水需要が増大している。住友商事は、この事業により電力・水を安定供給し、クウェートの持続的な発展・生活水準の向上に貢献する。さらに、クウェート政府機関が保有する株式の一部のIPO(新規株式公開)を予定しており、同国国民からの出資を募ることによって、同事業から生じる利益を同国に還元する。また、今回の事業では、燃料効率に優れCO2排出量が少ない複合火力発電方式を用いており、環境性能に優れたプラント設計と取っている。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:30| アジア