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2016年12月19日

【環 境】凸版印刷 間伐材の水保護効果を算出


凸版印刷は、間伐材による水資源の保護効果をモデル化し、東京都市大学 伊坪徳宏教授の監修のもと算出手法を確立した。これにより、間伐材を使用した製品における、原材料調達から生産、流通、使用、廃棄・リサイクルまでライフサイクル全体で消費する水の量(ウォーターフットプリント)の算出が可能となる。同社は水を限りある資源と考え、持続可能な水利用を検討するため、製品の水消費量を算出し、製品の利用が水資源へ与える負荷を低減する取り組みを進めてきた。

算出手法の活用第一弾として、間伐材を含む国産材を30%以上使用している、凸版印刷の紙製飲料容器「カートカン」で水資源の保護効果を評価した。今回、間伐材使用による森林保護効果として、水の蒸発散の抑制と地下水を養う(かん養)面から算出、カートカン1本あたりで水資源0.78リットルの保護効果があることが明らかになった。

凸版印刷は、この算出手法を活用した評価サービスの開発を進め、間伐材を使用した様々な製品のウォーターフットプリントを含む環境影響評価を行うソリューションを提供する予定であり、顧客企業が所有する企業の森の間伐材を活用した製品の開発も、顧客企業とともに推進していく。

今後も凸版印刷は、LCA(※)評価支援サービスを通じて環境情報を広く伝えることで、顧客企業とともに生活者の環境負荷低減活動の一助となるよう努めていく。

※ LCA(Life Cycle Assessment)
製品やサービスの原材料の資源の採取から生産・使用・リサイクル・廃棄などライフサイクル全体にわたって、投入する資源や排出する環境負荷を定量的に評価する仕組み。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:25| 企業の取り組み 【機関別】