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2016年12月06日

【流 通】積水化学工業、大津市と関西電力 下水熱利用の実証実験を開始


積水化学工業 環境・ライフラインカンパニーは大津市、関西電力と共同で、未利用エネルギー活用システム『エスロヒート下水熱(管底設置型)』を用いた下水熱利用実証実験を開始した。

下水熱は、都市に豊富に存在し、低炭素化に貢献する未利用エネルギーとして、近年普及拡大が期待されている。平成27(2015)年7月の下水道法改正により、下水管内に民間事業者による熱交換器の設置が可能となる規制緩和が行われ、下水熱利用システムの開発が進められてきた。
大津市でも、下水熱利用の普及拡大を図るため、積水化学工業では大津市、関西電力とともに共同研究を開始し、下水熱利用の可能性調査や事業スキームのあり方について検討を行っている。

今回実施する実験では、共同研究の一環として、大津市企業局水再生センター内の消毒槽(塩素混和池)において処理される過程の下水の熱エネルギーを汚泥処理棟監視室の空調に利用し、性能評価を実施する。これまでの下水熱利用は、下水道管路からの採熱や、処理場において処理された後の処理水の熱を利用するものだったが、今回の取り組みでは、下水処理場内の消毒槽で処理する過程の下水が安定した量を確保できることに着目し、その有効性を実証する。また、下水熱採熱量を向上させる仕組みを取り入れ、さらなる熱回収性能向上に向けた検討評価等を行う。

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投稿者:gotsuat 09:35| 流通