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2016年12月02日

【物 流】国交省 改正物流総合効率化法に基づく総合効率化計画として3件認定


平成28(2016)年11月25日、国土交通省総合政策局物流政策課にて、総合効率化計画が3件が改正物流総合効率化法第4条第4項の規定により認定された。認定された3件は、いずれもトラック輸送から鉄道又は海上輸送に転換(モーダルシフト)する取り組みとしては初めて認定されたものとなる。

国交省では、今年度、「流通業務の総合化及び効率化の促進に関する法律」を一部改正し(「改正物流総合効率化法」)、物流分野における労働力不足や多頻度小口輸送の進展等を背景とする物流分野における省力化・効率化・環境負荷低減を推進するべく、2以上の者が連携した幅広い物流効率化の取組みを支援している。

今回選定された3件の概要は以下の通り。いずれの取組みもトラックドライバーの運転時間の削減とCO2排出量が削減される点で総合効率化計画として認定されている。

@船舶を利用したコールドチェーン機器等を輸送するモーダルシフト
群馬県から九州各地へのショーケース・自動販売機の輸送について、トラック輸送から新規航路(清水⇔大分)を利用したRORO船による海上輸送に転換するという内容。トラック輸送区間は20トンセミトレーラに切替え、1台あたりの積載量を増やしている。

A貨物鉄道を利用した複数特積み事業者貨物の混載モーダルシフト等
東京都から九州各地への特別積み合わせ貨物の輸送について、現在は複数ルートでトラック輸送していたが、物流事業者3社が協同し、鉄道貨物輸送に転換するという内容。帰り荷として東北地方への貨物を鉄道で輸送する。特徴は、特積み3社による混載、空コンテナ輸送の削減、往復路の荷物の確保が挙げられる。

B空返送コンテナを利用した貨物鉄道へのモーダルシフト
千葉県から大阪府へのアパレル商品の輸送について、現在は大型車輸送をしているが、空返送している31ftコンテナを利用し、鉄道輸送に転換するという事案。特徴は、トラックから鉄道へのモーダルシフトと帰り荷の確保(空コンテナ輸送の削減)が挙げられる。

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投稿者:gotsuat 09:40| 行政関連