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2016年12月05日

【アジア】千代田化工建設 インドのラーセン・アンド・トゥブロ社へ排煙脱硫技術供与

千代田化工建設は、インドの大手重工メーカーであるラーセン・アンド・トゥブロ社(Larsen&Toubro 以下L&T社)に、CT−121 プロセス(*)の技術供与する。

L&T社は、インドの発電プラント建設市場で堅調な実績を積み上げており、千代田化工建設とL&T社は1994年にインドで合弁会社のL&T−Chiyodaを設立して以来、友好な関係を保っている。

今回の契約で千代田化工建設はL&T社にCT−121 プロセスの技術供与を行い、L&T社はインドおよびその周辺国の市場において同プロセスの設計、調達、建設工事を担当する。インド市場では急速な経済発展にともなう石炭火力発電所の需要と環境規制の強化により、今後、排煙脱硫装置設置の堅実な需要が見込まれ、千代田化工建設のCT−121 プロセスは、その技術優位性から更なる受注が期待されている。

CT−121 プロセスは、国内外においてすでに80基以上の実績があり、環境規制の厳しい日本や米国の石炭火力発電所において20%を超えるシェアを獲得している。特に海外では日本で培った経験を基に、通常の設計・調達・建設とは異なる技術供与による収益性の高いビジネスを展開し、これまでに米国、中国、欧州などで成功を収めてきた。千代田化工建設は、インド市場でもL&T社とのライセンス契約を足がかりとして、シェア拡大を図る。

※ CT−121 プロセス(千代田サラブレッド121排煙脱硫法)
石油・石炭焚きボイラーなどの排煙から二酸化硫黄(SO2)を吸収し、石こうとして固定する千代田独自の排煙脱硫プロセス。吸収剤スラリ―を排煙にスプレーする一般的な方式と異なり、吸収剤スラリ―中に排煙を直接噴出、混合するジェット・バブリング・リアクターという特殊な装置を採用することにより、少ない消費動力で高い脱硫率を達成することが可能。同装置では、高い亜硫酸ガス除去率が実現できるだけでなく、排煙中の煤塵や硫酸ミストの除去率も極めて高く、今後規制が厳しくなると予想される水銀除去を含め、高効率の排煙クリーン化が達成されるものと期待されている

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:25| アジア