<< 前のエントリ合通ロジのトップページへ次のエントリ >>
2016年11月28日

【環 境】日立製作所 南アフリカ共和国で海水淡水化・水再利用統合システムの実証事業開始


日立製作所は、NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)の「国際エネルギー消費効率化等技術・システム実証事業」の枠組みにおいて、「海水淡水化・水再利用統合システム実証事業」の委託先に選定された。今後、南アフリカ共和国のダーバン市において平成28(2016)年11月〜平成32(2020)年11月の4年間を予定として、実証事業を開始する。

同事業では、工業用水や生活用水向けの省エネ・低環境負荷型海水淡水化・水再利用統合システム「RemixWater」を設計・建設・運転する。従来のRO膜(逆浸透膜)を使用した海水淡水化システムでは、高圧送水濾過によるポンプ運転の高エネルギー消費と、海水よりも濃度の濃い塩水の排出による環境負荷が課題となっていた。しかし、同システムでは、水再利用の過程でRO膜から排出される水を海水と混ぜることで塩分濃度を下げ、逆浸透圧を低くできるため、ポンプの圧力の約40%の低下が可能となり、省エネルギー化を実現できる。また、排出される塩水も海水に近い3.5%の塩分濃度に抑えることが可能となる。

同事業により、造水の安定性・水質の同国飲用基準の達成と、従来システムに比べ約30%の省エネルギー・環境負荷低減性の実現を目指す。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:20| 企業の取り組み【機関】