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2016年11月17日

【物 流】全ト協 雪道対策マニュアルを公開


全日本トラック協会は平成28(2016)年11月14日に雪道対策マニュアルを公開し、降雪地域を運行する事業者に対して雪道対策を行うよう通達した。

近年、12月〜1月にかけて予想を超える大雪となるケースが増えており、この時期に備えた適切な雪道対策が求められている。雪によって引き起こされる交通事故やスリップによりトラックが立ち往生すると、周辺道路の大渋滞を招き、迂回路の無い地域では大混乱が引き起こされる。雪道での対策は以下のとおりである。

@ 雪国運行の際の必需品
防寒着、長靴、軍手、けん引ワイヤー、タイヤチェーン、スコップ、スノーブラシ、懐中電灯、ブースターケーブル

A 出発前
出発前には気象、道路情報を確認する。さらに、運行地域の例年の初雪時期を確認しておくことで、前もってタイヤ交換やチェーンなど冬装備の準備ができる。

B 出発直後
燃料は満タンにして出発する。雪道は普通の道と比べ燃料の消費が早く、また規制や渋滞による停車時でも冬は暖房があるためエンジンはかけたままになる。極寒の季節にガス欠を起こすと生命の危機に直面することも考えられるため、冬季は普段よりも早めの給油を心がける。

C 走行中
降雪前:冬タイヤ、チェーンの早めの装着を心がける
道路交通法等により、積雪または凍結により滑る恐れのある道路を通行するときは、タイヤチェーンの取り付けや、全車輪にスノータイヤやスタッドレスタイヤをとりつけることが義務付けられており、違反すると罰則の対象となる。トラックの場合はチェーンを全ての駆動車輪に装着する。また、豪雪地域ではダブルタイヤ用トリプル型チェーンの装着が勧められている。

降雪時:十分な車間距離を保ち心と時間にゆとりをもった運転を心掛ける
冬用タイヤは高性能になりつつあるが、これらを装着したからといって絶対にスリップしないわけではない。夏場よりも多めに車間距離をとり、無理せずゆとりをもった運転を心掛ける。

緊急時:地吹雪時に発生しやすいホワイトアウト現象が発生した際は、スリップの原因となる急ブレーキをかけず、ハザードランプを付け、スピードを落とすようにする。このほかにも、雪道では急カーブの多い峠道や、滑りやすい長い坂道・早朝の舗装路、トンネルの出入り口には特に注意する。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:35| 物流事業者