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2016年11月10日

【流 通】富士フイルム 大腸挿入をサポートする硬度調整機能搭載の下部消化管用拡大スコープなど発売


富士フイルムは、内視鏡システムの光源に波長の異なる2種類のレーザーを用いた内視鏡システム「LASEREO(レザリオ)」用スコープの新ラインアップとして、快適で直感的な操作性を実現させたスコープ5機種を、2016年11月7日より富士フイルムメディカルを通じて発売した。操作部の握りやすさや、各種操作ボタンの押しやすさなどユーザビリティを追求したことによって、これまで以上にスムーズな検査を実現した。
ます。

検査画像の高画質化に伴い、内視鏡検査によって消化管内部を直接かつより鮮明に見ることができるようになった。近年では、食道・胃・大腸などの消化器疾患の分野で、早期がんを内視鏡で観察しながら切除する「EMR(内視鏡的粘膜剥離術)」や、粘膜下層を切開・剥離する「ESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)」といった患者の身体的負担の少ない低侵襲治療が注目され、その実施件数も年々増加している。さらに、2016年4月より市区町村が行う住民検診や職域検診などの胃がんに対する対策型検診として、従来のX線検査に加え内視鏡検査も選択可能となり、内視鏡システムの活用の場が一層広がっている。

「LASEREO」は、波長の異なる2種類のレーザー光による病変観察が可能な内視鏡システムで、それぞれのレーザー光の発光比率を変え、さらに粘膜表層の微細な血管や粘膜の模様などを強調して表示する「Blue LASER Imaging(BLI)機能」や、画像の赤色領域のわずかな色の違いを見やすく表示する画像処理機能「Linked Color Imaging(LCI)」などにより、微小な病変の観察をサポートする。特に早期がんに特徴的な粘膜表層の微細血管などの変化の観察で、医療機関から高い評価を得ている。

今回発売されたLASEREO用スコープ5機種は、このようなLASEREO特有の高い観察性能に加え、ユーザビリティを追求した。開発にあたって、医師の内視鏡検査における手技を徹底的に分析し、各種操作ボタンの高さと位置を、片手ですべて操作できるように設計。また、消化管内の体液などを吸引するボタンや、スコープの先端部を上下左右に操作できるアングルノブなどを直感的に操作できるようにした。これにより、これまで以上にスムーズな検査を実現し、検査時間の短縮と患者の身体的苦痛を低減する。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:35| 流通