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2016年11月09日

【物 流】国交省 ホイール・ボルト折損による大型自動車等の車輪脱落事故防止を呼びかけ


国土交通省(以下、国交省)は、「ホイール・ボルト折損による大型自動車等の車輪の脱落事故防止について」を平成28(2016)年11月4日に公表し、全日本トラック協会と日本バストラック協会にも注意喚起を行った。国交省は、大型自動車(車両総重量8トン以上のトラック又は乗車定員30人以上のバス)のホイール・ボルト折損による車輪脱落事故の発生が高い水準で発生している状況にあると発表していた。

平成27(2015)年度に、同様の事故は41件発生している。前年度比4件減少したが、依然事故は発生している。
車輪脱落事故の多くは、ホイール脱着後1〜2カ月以内に発生していることを踏まえ、国交省は「ストップ!!ザ・車両脱落事故」のポスターを作成し、車輪脱落防止のためのポイントである4項目(下記参照)を挙げ注意を喚起した。これに加えて、大型トラック(トレーラ)・バスのホイール・ボルト関係の日常点検、3カ月点検、12か月点検とそれぞれの内容を記載し、安全確保のため日頃から正しい点検・整備を行うことを呼びかけた。


【タイヤ交換時や日常点検時の注意点】
1.規定のトルクでの確実な締付け
車輪の締付け方式にはJIS方式とISO方式があり、トルクレンチを用いる等により規定の締付けトルクで確実に締める。なお、規定の締付けトルクに関しては、日本自動車工業会HPを参照すること。

2.一定走行後(50〜100km)の増し締め
締付け後は初期なじみによってホイール・ナットの締付け力が低下する。
50〜100km走行後を目安に増し締めを行うこと、特にJIS方式のダブルタイヤの場合の締付け方法については注意をすること。

3.日常(運行前)点検での確認
1日1回、運行前にホイール・ボルトの折損や緩み等がないか点検ハンマ等を利用し、点検を行うこと。

4.専用ボルト及びナットの使用
スチールホイール、アルミホイールの履き替え時にはそれぞれ適合するホイール・ボルト及びナットの使用が必要である。

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投稿者:gotsuat 09:40| 行政関連