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2016年11月08日

【知 識】大日本印刷と図書館流通センターが日本電子図書館サービスと資本提携

大日本印刷(DNP)と、DNPグループの図書館流通センター(TRC)は、電子書籍コンテンツの普及を推進する日本電子図書館サービス(JDLS)と、2016年10月31日に資本提携した。

紀伊國屋書店、KADOKAWA、講談社の出資によって設立されたJDLSは、国内の多くの有力な出版社から電子書籍の提供を受けており、電子図書館に対して幅広いジャンルの面白く優良な電子書籍コンテンツを販売していくことなどを目指している。DNPグループは、JDLSと協力し、公共図書館や大学図書館などへの電子図書館サービスの普及を、紀伊國屋書店と共に加速させる。

DNPは、公共図書館の受託運営業務で高いシェアを持つTRC、および、大学図書館に強みを持つ丸善雄松堂というグループ会社2社と共同で、2010年に電子図書館システムの提供を開始した。2014年からは日本ユニシスの協力のもと、クラウド型の電子図書館サービスを提供しており、同サービスは2016年9月現在、公共・大学あわせて約50の自治体・大学の図書館で利用されている。

同サービスで利用できる電子書籍として、電子書籍の流通ライセンス事業を手がけるDNPグループのモバイルブック・ジェーピーが、文芸・ビジネス・言語学習・専門書の分野を中心に、出版社から利用許諾を得た約25,000タイトルを揃えている。

今回の資本提携により、DNPグループは、JDLSが強みを持つ新刊小説やライトノベル、話題の実用書などのタイトルをラインアップに加え、公共・大学図書館だけでなく、高等学校や中学校の図書館への電子図書館システムの導入を進めていく。

JDLSは、「LibrariE(ライブラリエ)」という独自の電子図書館サ−ビスを展開しており、閲覧可能な回数や期間に制限を設けるなど、著作権者の利益に配慮しながら、新刊本やベストセラーなど、生活者に人気の高いコンテンツを電子図書館に提供する取り組みを進めている。また、KADOKAWAや講談社をはじめ、出版各社と連携し、若年層に人気の高いライトノベルなどの魅力的なコンテンツを数多く取り揃えている。DNPグループとして、今回の資本提携によりJDLS社の電子図書館サービスおよびコンテンツをラインアップに加えることで、生活者へのメリットを高めていきます。取り扱うタイトル数は、JDLSから今回提供されるものを合わせて約4万となる。さらに、DNPの電子図書館サービスをJDLSへライセンス提供するなど、連携を深めて電子図書館サービスの普及を加速させていく。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:30| 知識