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2016年10月20日

【流 通】DNP 自宅で手軽に受けられる「歯ぐきの健康 警戒レベル」検査サービス開始


大日本印刷(DNP)は、東京医科歯科大学歯学部附属病院の和泉雄一教授の監修のもと、“歯ぐきの健康 警戒レベル”検査サービス「DNPお口健康ナビ」を開始する。このサービスでは、検査キットのチューブで採取した唾液とアンケート記入票を郵送するだけで、“歯ぐきの健康 警戒レベル”の検査結果のレポートと口腔ケアのガイドブックが自宅に届く。第一弾として、ハルメクのカタログ通販「ハルメク 健康と暮らし」で販売を開始した。

日本の成人の約8割がかかっていると言われる(※1)歯周病は歯を失う原因の4割以上を占めている(※2)。しかし歯周病は自覚症状に乏しいため、気づかないうちに重症化し、長期間の治療や高額な医療費が必要となる場合(※3)もある。

最近の研究では、糖尿病や心筋梗塞、動脈硬化といった生活習慣病と歯周病の関連も明らかになっている。歯周病の進行状況を把握するには、歯科医師による直接の検査が必要だが、日本人の歯科健診受診率は低く(※4)、生活者が歯ぐきの現状を手軽に把握できる手段が求められていた。

DNPは2014年より、和泉雄一教授と共同で、自宅で手軽に歯周病の状況を把握できる新たな検査技術の開発に取り組んでた。今回、生活者自身が簡単に採取できる唾液を検体として、歯周病の原因となる唾液中の歯周病菌の数を遺伝子解析技術でカウントした結果と、生活習慣に関するアンケート結果をもとに、歯科医師が直接診断した結果と同等の“歯ぐきの健康 警戒レベル”を通知する判定ロジックを開発した。DNPは、この判定ロジックを組み込んだ検査キットの開発およびサービスインフラの整備を行い、郵送型検査サービス「DNPお口健康ナビ」を開始する。

生活者は「DNPお口健康ナビ」の検査キットをカタログ通販サイトや薬局・ドラッグストア、医療機関などで購入し、検査キットのチューブで唾液を採取し、生活習慣に関するアンケートに回答して、専用の郵便封筒に入れてポストに投函する。DNPお口健康ナビ検査センターが、郵送された唾液とアンケートをもとに“歯ぐきの健康 警戒レベル”の検査結果レポートを作成し、口腔ケアのガイドブックとともに利用者に発送する。レポートとガイドブックは生活者の歯科受診や口腔ケアのきっかけとなり、歯周病の早期治療・未然予防につながる。

※1 厚生労働省「平成23年歯科疾患実態調査」
※2 8020推進財団「2006年永久歯の抜歯原因調査報告書」
※3 厚生労働省保険局保険課「被用者保険におけるデータ分析に基づく保健事業事例集平成25年9月」
※4 日本歯周病学会編「歯周治療の指針2015」

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:40| 流通