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2016年10月20日

【環 境】住友電気工業 高強度アルミ導体溶接用ケーブルを日本で初めて開発


住友電気工業は、高強度アルミ導体を使用し、銅を用いた従来製品より50%以上の軽量化を実現した溶接用ケーブルを日本で初めて開発した。

溶接用ケーブルはアーク溶接機に使用されており、船舶、橋梁をはじめとした大型の構造物を製造する工場においては、作業者が溶接作業場所にアーク溶接機及び溶接用ケーブルを運搬後、溶接作業を行うことが繰り返される。従来、導体が銅である溶接用ケーブルは、公称導体サイズ60mm2の場合、長さが30m、質量が約22kgあり、繰り返し運搬する作業者にとっては大きな負担となり、軽量化が切望されていた。

軽量化の手段として、ケーブル質量の大半を占める導体を銅からアルミに置換することが考えられるが、一般的な工業用純アルミは導電率が高いものの、溶接作業時にケーブルを取りまわす中で引張強度不足が懸念されていた。

住友電気工業は、独自開発した導電率と引張強度とを両立させた高強度アルミ導体を用い、日本で初めて高強度アルミ導体溶接用ケーブルを開発した。また、独自配合技術による耐熱性に優れた環境配慮型被覆材の適用によって、銅を用いた従来製品と同一サイズを可能にした。溶接用ケーブルの軽量化により、溶接作業者への負担軽減、溶接作業全般の作業効率向上が期待される。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:20| 企業の取り組み 【機関別】