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2016年10月18日

【物 流】平成28(2016)年度上半期 JR貨物輸送動向


日本貨物鉄道(以下、JR貨物)は、平成28年度上期の貨物輸送動向を発表した。

これによると上半期は、同年4月中旬の熊本地震や6月下旬の鹿児島線・山陽線の大雨、さらには8月中旬以降の相次ぐ台風の接近や上陸といった自然災害の影響を受けた。特に8月下旬から9月上旬にかけての台風10号は、北海道地区に甚大な被害をもたらし、全体では高速貨969本、専貨12本が運休した。(前年同期間は高速化貨715本、専貨11本が運休)。

コンテナ貨物の輸送実績は、トラックドライバー不足により鉄道へのシフトが続いている清涼飲料水を中心とした食料工業品(1,896千トン、前年比102.6%)や積合せ貨物(1,300千トン、前年比101.2%)が好調となった他、化学工業品、エコ関連物資も前年を上回った。

一方で農産品・青果物(826千トン、前年比91.3%)は九州地区での玉葱の生育不良に加えて、北海道地区での台風10 号といった自然災害の影響により馬鈴薯・野菜類が大幅な減送となった。

また、新聞紙・コート紙の需要の落込みにより低調な紙・パルプが前年を下回ったほかに、自動車部品が熊本地震による現地工場被災に伴い発送減となり、結果としてコンテナ全体では10,572千トン、(前年比98.9%)となった。

車扱の輸送実績は3,910千トン(前年比102.2%)であった。品目別輸送ではセメント・石灰石が好調に推移した。 コンテナ・車扱の合計では、14,481千トン(前年比 99.7%)となった。

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投稿者:gotsuat 09:40| 物流事業者