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2016年10月17日

【知 識】理研−ダイキン工業健康空間連携プログラムを開設


ダイキン工業と理化学研究所(以下、理研)は、理研産業連携本部内に「理研−ダイキン工業健康空間連携プログラム」を開設した。ダイキン工業で培われた空調の制御技術と、理研が総合研究所としてこれまで培ってきた多様な技術をお互いに持ち寄り、「快適で健康な空間」を主題に社会に貢献する新たな価値の創出を目指す。

ダイキン工業では、2015年11月に技術開発拠点であるテクノロジー・イノベーションセンターを開所した。国内約700人の技術者を集結させ、空調・化学等のコア技術を磨きながら、医療・ヘルスケア技術、情報通信、先端材料・加工技術、センサー技術といった世界最先端技術との融合を図り、社内外での「協創」を推進して新たな価値の創出を目指している。

理研では、理研の総合力と知的財産を活かし、事業開発活動・情報発信活動等を通じて、社会が求める科学的・技術的ニーズを把握し、産業界等との連携を強化して、効率的かつ効果的にイノベーションを創出することを目指している。その一環として、企業と理研が基礎研究から実用化研究まで一体となって研究開発を推進する「バトンゾーン」(※)制度を設け、産業界と共に研究に取り組むためのさまざまな制度を用意して連携研究を加速させている。

理研−ダイキン工業健康空間連携プログラムでは、ダイキン工業の空調の制御技術と、理研が総合研究所としてこれまで培ってきた多様な技術を持ち寄って、「快適で健康な空間」づくりを目指して共同研究を行う。理研産連本部(以下、理研産連本部)内にプログラムの拠点を置き、理研の複数センターを横断した研究テーマの創出活動と共同研究を、両者で戦略的に取りまとめて推進していく。まずは、空気環境が人の健康にどう作用しているのか、これまで感覚でしかわからなかったことを科学技術でデータとして見える化し、実証するというテーマに取り組む。

今後、同プログラムにおいて、イノベーションにつながる連携研究テーマの創出と、遂行中の連携研究テーマの進捗確認・改廃を継続的に行い、社会貢献に繋がる新たな価値の創出を目指す。

※ バトンゾーン制度
理研で生まれた基礎研究成果を効果的に産業界へ技術移転することを目指し、理研の研究者と企業の研究者・技術者が、一つのところで、一定期間、同じ方向に、全力で突き進む場と制度を設け、これを陸上競技のリレーを模して「バトンゾーン」と呼んで推進・運用している。バトンゾーンの制度には、「産業界との連携センター制度」、「産業界との融合的連携研究制度」及び「特別研究室制度」がある。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:30| 知識