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2016年09月15日

【物 流】国交省 国際海事機関(IMO)第三回貨物運送小委員会の結果概要発表


国土交通省は、平成28(2016)年9月12日に国際海事機関(IMO)第三回貨物運送小委員会の結果概要を発表した。同委員会は平成28(2016)年9月5日から9日までロンドンにて開催された。主な議題と結果は以下の通りである。

1、液化水素運搬船の安全要件
これまで世界初の液化水素運搬船による日豪航路での実証実験に向け、その安全要件の策定について継続的に検討を行ってきた。今回、その最終案について審議が行われ、暫定的に承認された。今後は、承認された暫定勧告を基に、実証実験の具体的な内容について、オーストラリア政府との調整を進める。

2、高マンガンオーステナイト鋼のLNGタンク材への適合性の検討
極めて低温の物質である液化水素ガス(LNG)などを貯蔵するタンク鋼材として使用可能な材料リストに新たに韓国が開発した高マンガンオーステナイト鋼を追加する検討が行われた。しかし、韓国が示した同材料の物性・試験データともに安全性を検証する為に必要な項目が不十分であった為、再検討が必要となった。

3、海上コンテナの総重量確定に関する状況報告
平成28(2016)年7月1日の改正SOLAS条約(海上人命安全条約)の発効により、荷送人に対して海上コンテナの総重量の確定・提出が義務付けられた。世界海運評議会(WSC)などは今回、各国の取り組み状況を調査し結果を報告した。それによると、現状約9割の国際海上輸出コンテナが条約に対応していることが確認された。

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投稿者:gotsuat 09:45| 国際物流