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2016年09月09日

【物 流】物流連 「日本の物流の強みを確認し、その普及を図るための調査」報告書を公表


日本物流団体連合会(以下:物流連)は「総合物流施策大綱2013〜2017」の一環として取り組んだ、「日本の物流の強みを確認し、その普及を図るための調査」の報告書を取りまとめた。

「総合物流施策大綱2013〜2017」とは、平成25(2013)年に日本の優れた物流システムをアジアに普及することを目的に、日系物流企業の海外展開を官民連携で進めていくことについてまとめられた。
ところが、日本の物流事業の優れた点とはどのようなものなのかについては必ずしも明確にされているわけではなかったため、物流連では総合物流施策大綱を推進するために、改めて日本の物流事業の強みと弱みを確認し、その普及を図るための方策検討の一助とすることを目的に、この調査を実施した。調査の対象は、物流関係学識経験者と海外物流戦略ワーキングチームメンバー企業である。上記の対象者に対して行われた調査では、アジア展開における日本の物流の強みと弱みについて以下のようなことが挙げられた。

【日本の物流の強みについて】
@ きめ細やかなサービス
A BtoCにおけるサービスレベル、接客レベルの高さ
B 現場から積み上げられたカイゼン文化       など

【日本の物流の弱みについて】
@ 国内での100%の正確性の追求が海外では高コストの一因ともなる
A 「戦術」に強いが、「戦略」に弱い
B 日本的人事制度の弊害              など

上記の内容を踏まえ、それぞれの調査対象者は目指すべき改善方向を示した。

物流関係学識経験者…企業戦略については、日本企業の強みでる「荷主の要求への対応力の高さ」「現場の自主的なカイゼンによる強み」を伸ばすのか、欧米流の標準化された画一的なサービスで低コスト物流を実現するのか検討が必要である。海外物流戦略ワーキングチームメンバー企業…日本の物流企業が目指すべきビジネスモデルは「日本流のビジネスモデルを貫く」という意見が最も多く、日本流のビジネスモデルを貫きつつも、欧米流のエッセンスは必要だとする意見があがった。

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投稿者:gotsuat 09:45| 物流事業者