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2016年09月01日

【物 流】平成28(2016)年6月分 内航海運における輸送動向調査結果

日本内航海運組合総連合会が、平成28(2016)年6月分の内航海運の輸送動向調査結を公表した。同調査は、内航海運の貨物船・油送船の主要元請オペレーター60社(内航輸送量全体の80%以上を占める)において毎月輸送調査を行っている。

これによると、貨物船輸送量合計は、17,104千トン(対前年同月比96%)となり、前月比で106%と増加した。対前年同月比で下回ったのは、荒天の影響のほかに需要の減少が大きく影響している。

輸送品目別で見ると、原料(石灰石、スラグ等)4,574千トン(同比101%)となり、スラグ等が落ち込みを見せていたが、石灰石が好調となり対前年同月比を上回った。
また、自動車は燃費不正問題や販売不振等があったが結果的に3,879千トン(同比100%)で横ばいとなった。
これらを除く、鉄鋼3,123千トン(同比97%)、燃料(石炭、コークス)1,147千トン(同比81%)、紙・パルプ201千トン(同比93%)、雑貨(一般雑貨、コンテナ等)1,826千トン(同比91%)、セメント2,354千トン(同比93%)となり、低調に推移した。なかでも、燃料(石炭、コークス)は、石炭火力発電所の定修が影響し大幅に減少した。

また油送船輸送量合計では、9,774千kl・トン(同比95%)となった。 
輸送品目別でみると、黒油は2,535千kl・トン(同比88%)となり石油火力発電所向け需要の減少、定修の影響により大きく落ち込んだ。
その他品目においては、白油5,653千kl・トン(同比98%)、ケミカル617千kl・トン(同比96%)、高圧液化(LPG、塩ビモノマー等)482千kl・トン(同94%)、耐腐食(硫酸、苛性ソーダ等)378千kl・トン(同比98%)と低調に推移したが、高温液体(アスファルト、硫黄等)が108千kl・トン(同比121%)となり前年を上回った。これは7月より値上げされるアスファルトの駆け込み需要が見られる結果となった。

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投稿者:gotsuat 09:45| 物流事業者