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2016年08月19日

【流 通】電子透かし技術を活用した“未来のお買いもの”に関する研究会発足


大日本印刷(以下:DNP)、米・デジマーク社、サトー、MONICの4社は、デジマーク社の電子透かし技術(※1)であるDigimarc Barcode(R)を活用した“未来のお買いもの”に関する研究会を発足し、日本での市場の立ち上げを目指すための協業を開始する。

目に見えない電子透かしのDigimarc Barcode(R)を商品パッケージ全体に埋め込むことで、パッケージのデザインを損なうことなくレジでの精算時のバーコードの読み取り作業の時間を、従来より格段に速めることができる。4社は、流通小売企業や食品・日用品メーカー、POSレジメーカーなど、広く研究会への参加を呼びかけると共に、市場への普及に向けた活動を推進する。

国内では近年、少子高齢化にともなう商圏の人口構成の変化や、情報通信技術(ICT)の進化などによって生活者のライフスタイルや購買行動が変わってきている。流通小売の現場では、生活者の多様なニーズに対応した製品・サービスの充実、店舗やネットなどのあらゆる顧客接点を活用するオムニチャネル化への対応、他店との差別化などが求められる一方で、レジオペレーターをはじめとする店舗の人員不足や人件費の高騰などが課題となっている。

今回4社は、Digimarc Barcode(R)を活用して、商品パッケージ全体にGS1識別コードGTIN(※2)を埋め込むことにより、レジで商品価格を読み取る作業の速度を格段にあげ、レジオペレーターの人数と人件費の削減およびCS(顧客満足)の向上につながる、“未来のお買いもの”の姿を探っていく。また、Digimarc Barcode(R)とスマートフォンを活用して、流通小売企業や食品・日用品メーカーと生活者の新しいコミュニケーション手法の検討なども行う。

※1 電子透かし技術
画像・音声・動画等のデータに目に見えたり耳に聞こえたりしない任意の情報を埋め込む技術

※2 GS1識別コードGTIN(Global Trade Item Number)
国際標準の流通システムを推進する機関GS1が定める国際標準の商品識別コードの総称で、JANコードなどが含まれる

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:35| 流通