<< 前のエントリ合通ロジのトップページへ次のエントリ >>
2016年08月17日

【物 流】全ト協 平成28年度「トラック運送業界における点検整備推進運動」


全日本トラック協会(以下、全ト協)は平成28年度「トラック運送業界における点検整備推進運動」実施要領を平成28(2016)年8月8日に公表し、不正改造防止と確実な点検整備の実施を呼びかけた。

トラック運送は国民の生活・経済に不可欠である一方でトラックの交通事故は重大事故に繋がることが多い。日常点検や定期点検等による点検・整備が義務付けられているが実施状況は不十分であり、不正改造の防止と確実な点検整備の実施を徹底する必要がある。このため、各都道府県トラック協会の協力をもとに全国的に「トラック運送業界における点検整備推進運動」を展開する。

全ト協では、重点実施項目を3点挙げ、同活動の周知を図るため全ト協や各都道府県トラック協会のホームページや機関誌紙等を活用するとしている。項目は以下の内容となっている。

@「大型自動車に関する適切な点検・整備の実施方法についての啓発」
機関誌紙やホームページ等を活用し、大型トラックのホイールの取付状態や燃料装置等の重点箇所に係る点検の実施を周知

A「黒煙濃度に影響を及ぼす部品等の自主点検・整備の実施に関する啓発」
黒煙濃度悪化に影響を与えるエア・クリーナ・エレメント、燃料フィルタ、燃料噴射ポンプ等の点検と整備の自主的な実施の周知

B「DPF(黒煙除去フィルタ)等の後処理装置付き車の正しい使用方法に関する啓発」
確実な定期点検の実施とDPFに堆積したアッシュ(灰分)の定期的な点検と清掃、低硫黄軽油(S10)の使用やメーカー指定のエンジンオイルの使用等、DPF装着車両の正しい使用方法について周知

実施期間は通年であるが、全ト協では同年9月1日〜10月31日までを「自動車点検整備推進運動強化月間」に位置付けている。さらに、車両総重量8トン以上の事業用トラックを50両以上保有する事業者においては別途、重点点検期間中(9〜11月)に定期点検を行う大型自動車について「重点点検項目」の点検結果を各運輸支局等に報告する必要がある。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:45| 物流事業者