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2016年08月10日

【流 通】日生 先端ITを活用したイノベーション創出の取組強化


日本生命保険は、ニッセイ情報テクノロジーと、顧客サービスや業務プロセスの高度化を目的としたイノベーション創出を目指し、先端IT活用への取組を強化する。

2016年度、全社横断的なITイノベーションワーキンググループ(通称LET’S:“Leading−Edge Technology Study(最先端技術の研究・検討)”)を発足させた。前年度より進めてきた先端ITの動向や活用事例の調査・研究の範囲を拡大し、生命保険事業におけるお客様サービスや業務プロセスの高度化に繋がる活用シーンの検討、実証実験および実用化に向けた評価に取組んでいる。

□取組事例
・人工知能を活用し、加入や支払いにおける査定業務の効率化やコールセンターの顧客対応の迅速化を目指した実証実験
・グループ会社化に向けた手続を進めている豪州MLC Limitedの生命保険事業において、試験的に導入されているウェアラブル端末(※1)から取得した健康や運動に関する情報を元に保険料を割引するサービスに関する、知見やノウハウの活用検討

また、ハッカソン(※2)の実施とオープンイノベーション(※3)の推進にも取り組む。日本生命は2016年秋、野村総合研究所が実施する「NRIハッカソン2016」へ協賛し、先端ITを活用した健康増進に関する新しいサービスの創出に取組む。また、より幅広いテーマでのイノベーション創出を目指し、今後同社がハッカソンを主催することを計画していく。イノベーションの創出には社外の知見やノウハウを広く取り入れていくことが重要であり、他業種やベンチャーを含む様々な企業との協業や提携を通じ、オープンイノベーションを推進する。

国外の取組としては、海外発の先端IT活用を視野に入れたイノベーション創出を推進するため、2016年度下期より先端IT関連の企業・情報が集積するシリコンバレーに日本生命職員が駐在し、活用事例の収集やベンチャー企業との連携等に取組む。
また、現地での機動的な活動を目的として、シリコンバレーに本社を置くアクセラレ―ター(※4)のプラグアンドプレイテックセンター(Plug and Play Tech Center)と提携する。同社が提供するサービスの活用を通じ、幅広い企業や教育機関等と協業・共同研究などに取組む。


※1 ウェアラブル端末
身に付けて持ち歩ける情報端末のことで、歩数や心拍数等の情報をリアルタイムに収集・蓄積る
※2 ハッカソン
エンジニアやデザイナー、プランナーなど多様なメンバーが集い、一定の限られた時間内に共同でアイデア創出やプログラム開発を行い、その成果を競うイベントを意味する
※3 オープンイノベーション
自社に加え外部の企業が持つ知見や技術を組合せて新たな発想を創出し、革新的なサービスやビジネスを作り出していく考え方
※4 アクセラレ―ター
ベンチャー企業等の立上げ初期の事業を成長させることを目的として、出資や大手企業とのビジネスマッチング等を実施する事業者

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:40| 流通