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2016年08月09日

【アジア】古河電子 フィリピンで車載向けコイル製品の本格量産を開始

古河電子は、フィリピンに設立済みの車載向けコイルの加工子会社FD Coil Philippines,Inc.(以下、「FDCP社」)において、コイル製品の本格量産を2016年7月より開始した。

コイル製品は、電気自動車の充電器や電動パワステ、エンジンコントロールユニット等に多数使用されており、近年の自動車の電子制御化に伴う需要の増加により、販売量を増やしてきた。古河電子では、昭和63年(1988年)からコイル事業を開始し、当初から中国で委託加工を行ってきたが、昨今の中国での人件費上昇や、販売量の増加による生産能力不足等により採算は大幅に悪化している。そのため、カントリーリスクの対応と採算改善を目的として、2014年9月にFDCP社を設立し、フィリピンでの各種許認可の取得手続きを進めてきた。
今回、各種許認可の取得が完了し、コイル製品の販売先である顧客の承認を同年6月に得ることができたことから、FDCP社での本格量産が可能になった。

FDCP社では、車載向け電子制御ユニット(ECU)に使われるフィルタコイルを平成28年(2016年)末には月産80万個、翌年3月頃には月産150万個まで加工能力を引き上げる予定にしている。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:30| アジア