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2016年07月07日

【物 流】全ト協 トラック追突事故防止マニュアル〜追突事故撲滅キット〜を公表


平成28(2016)年7月1日、全日本トラック協会(以下、全ト協)は、「トラック追突事故防止マニュアル〜追突事故撲滅キット〜」を公表した。

トラックの追突事故の発生件数は人身事故に占める割合の約52%であり、一般道だけでみると50%、高速道だけでみると約71%にのぼる。さらに死亡事故に占める追突事故の割合は約18%になっており、追突事故の重大性がわかる。
また、トラックの追突事故によりドライバーが死亡する割合は、追突事故以外に比べて約2.8倍となっている。さらにトラックによる追突事故は自動車全体に比べて約3.6倍発生しやすいという結果が出ている。

以上のことから、全ト協は追突事故を業界の最優先課題の1つと位置付けている。主な追突事故の原因としては以下の2つがあげられている。

1つ目は、「居眠り運転」、「脇見運転」、「だろう運転」の三大要因である。追突事故ではこの三大要因で、人身事故の8割以上、死亡事故の9割以上を占めている。
2つ目は、三大要因の背景にある、負担のかかる 運行計画、健康・疲労状態の確認不足等といった不適切な運行管理や事故・ヒヤリハットの 共有不足といった不十分な安全体制である。

上記の原因を受けて、全ト協は三大要因に対して三位一体(ドライバー・管理者・事業者)での下記対策を掲げている。

・ドライバーに対しては、3つの安全行動→「適度な緊張感を持ち自己管理をする」「運転に集中する為に整理・整頓をする」「常に状況変化を予測した運転とする」

・管理者に対しては、2つの安全管理→「ドライバーの心身に負担とならない運行管理をする」、「具体的な安全指導と実践チェックをする」

・事業者に対しては、1つの安全体制→「安全風土の確立に努める」

なお、全ト協は、同マニュアルに上記の対策に基づいた実践ツールを組み込み、できることから始めるように促している。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:45| 物流事業者