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2016年07月06日

【物 流】貨物自動車運送事業分野に係る経営力向上に関する指針 国交省公表


国土交通省(以下、国交省)は、平成28(201)年7月1日「国土交通省関連4分野に係る経営力の向上に関する指針の策定について」を公布した。これについて@貨物自動車運送事業
A自動車整備業、B造船業・舶用工業、C旅館業の4分野において中小企業者等の経営力の向上が特に必要であることから、中小企業等経営強化法及び同法により規定される中小企業等の経営強化に関する基本方針に基づき、経営力向上に関する事業分野別指針を策定した。

@「貨物自動車運送事業」では、現状認識として国内貨物輸送の4割強を担う重要な産業であり、貨物自動車運送事業者の約99%が中小企業者(資本金3億円以下及び従業員300人以下)となっている。業界が抱える課題として、荷主都合による荷待ち時間等の負担を強いられることによる労働時間の長時間化と顧客需要に合わせた多頻度小口化による運送効率の低下が挙げられている。これらの課題に対し3年間の計画を立て、運転手の平均労働時間・積載効率・実車率・実働率のいずれかを2%以上改善することを目標とした。

この事業分野の経営力の向上には、従業員や貨物自動車の投入量あたりの収益改善が重要となる。そのためには、荷待ち時間の削減等に向けた荷主等との取引環境の改善と事業共同化、ITの利活用による輸送効率化、事業活動に有用な知識又は技能を有する人材の育成が必要であるとしている。

国交省は企業規模別と人・財務管理・営業活動・ITの利活用・省エネルギーの推進と各分類別に実施方法と整理イメージを記載している。例えば、従業員が20人以下の小規模企業での人に関する事項では、教育や研修制度を充実させることによって運転手の平均労働時間の改善に繋がるとしている。他にも全規模を通してコストの見える化や荷役作業の効率化を図ることも推進している。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:45| 行政関連