<< 前のエントリ合通ロジのトップページへ
2016年07月01日

【物 流】高速道路における落下物が一向に減りません! NEXCO西日本 落下物発生状況を公表


西日本高速道路(以下、NEXCO西日本)は平成28(2016)年6月29日に管内における平成27年度の落下物(路上障害物、ロードキル含む)の発生状況をとりまとめると共に、この結果を踏まえて各種啓発活動の強化を図ることを公表した。

平成27年度の年間落下物の件数は、約13万1,000件であり、1日当たり約360件にものぼり、約4分間に1件で発生している計算となる。発生件数の分類別ワースト3は、プラスチック・ビニール・布類(毛布やシート類)が33%、自動車部品類(タイヤや自動車付属品等)が11%、木材類(角材やベニヤ等)が10%となっており、過去5年同じ状況である。

NEXCO西日本は、従来から落下物防止に向けた啓発活動の他、法令違反車両等の取り締まりの一環として積載不適当車両に対する是正指導を実施していたが、落下物の総件数は大きくは減少していない。これを受け、今年度から従来の各種取り組みに加え、重大事故に繋がる恐れのある落下物に関係する業界団体への呼びかけや、自治体の監督部署等への啓発依頼を行うとしている。

高速道路では高速走行によって一般道走行時より積荷等に風圧や振動がかかり、事故を起こしかねない。出発前・高速道路走行前には積荷へシートをかけ、ロープで固定する等をし、事前に落下防止措置をとるよう注意喚起を行っている。

他にも多発傾向にある10月を「強化月間」に位置付けて啓発の集中化を図る等、高速道路の安全確保に向けた啓発・広報を強化していくとしている。

加えて、落下物は落とし主の責任であり、交通反則行為となる。第三者に損害を加えた場合、落とし主に賠償責任が生じるほか、道路交通法等の違反により法律で罰せられることも呼びかけている。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:45| 行政関連