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2016年06月28日

【物 流】国交省 トレーラ火災予防のための啓発ビデオを公開


国土交通省(以下、国交省)は、平成28(2016)年6月23日に「トレーラのブレーキ引き摺りによる火災にご注意!」というトレーラ事故に対する注意事項をを発表した。トレーラの火災のほとんどがブレーキに関するものであり、過去3年間で82件ものブレーキ引き摺りによる火災が報告されている。車両1万台あたりの火災発生台数では、大型トラックと比較して、トレーラが約5倍も発生している。

トレーラが路上で火災となった場合、命の危険だけでなく、物流の停滞など社会インフラに大きな影響を及ぼす。これらのことから、国交省では、検証実験と火災を未然に防止するための注意事項をまとめた。

トレーラのブレーキの引き摺りは、運転中に感知することが困難であり、火災の未然防止が重要となる。万が一火災発生した場合は、速やかに路肩に停車し、安全な場所に待避の上、被害を最小限とするよう努めることを呼びかけている。さらに、走行中火の手が見えなくとも停車後すぐに発火する可能性があり、発火した場合には速やかに消防機関に連絡することも促している。このことを踏まえた上で、火災を未然に防止する注意事項3点を挙げている。

@ 日常点検を確実に行うこと。特にスプリング・ブレーキ・チャンバの不良(エア漏れ、戻り不良、内部のスプリングの錆や損傷)及び、リレー・エマージェンシ・バルブの不良(ゴミや冬期における水分の凍結等でバルブが詰まることによるピストンの固着)に注意する。
A 劣化するゴム部品等の定期交換を行うなど、トレーラ製作者の整備要領等に従って、点検整備を確実に行う。
B 運行する前には駐車ブレーキが確実に解除されていることを確認する。

また、上記に加えて、ドライバーと整備担当者のための啓発ビデオを制作し、公開している。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 12:00| 行政関連