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2016年06月24日

【流 通】老朽化したコンクリート片のはく落を簡易的に防止する応急処置材開発


大日本印刷(以下:DNP)と阪神高速技術、倉敷紡績(以下:クラボウ)は、共同で容易にコンクリート片のはく落を防止できる応急処置材「DK−ピタットエイド」(注1)を開発した。DK−ピタットエイドは、高架橋やトンネルなどの点検時に発見されたコンクリートの浮き等、不具合のある箇所を応急的に補修し、その後の本格的な補修工事を行うまでの安全性を高めるために使用する。

国内では、高度経済成長期に建設された道路や鉄道など数多くのインフラが老朽化してきており、コンクリートの一部が剥がれて落下する(はく落)といった事故が社会問題となっている。この対策として、定期的にコンクリート構造物を点検し、浮き等の不具合が見つかった箇所は、その周辺も含めてコンクリートを落としておき、その後、はく落防止のための補修工事を実施している。点検から補修工事の完了までははく落の危険が残るため、不具合箇所を発見した時点で点検者でも簡単に行える、コンクリート片のはく落を抑える応急的な対策が求められていた。

この課題に対し、今回DNP、阪神高速技術及びクラボウは、特殊な接着剤と補強繊維ネットを一体化した粘着シート状の「DK−ピタットエイド」を開発した。

DK−ピタットエイドは、高架橋やトンネルなどの点検時に発見されたコンクリートの浮き等の不具合箇所をその場ですぐに応急的に補修できる。同製品は、コンクリート片のはく落を防止するクラボウの高強度ポリエチレン繊維「クレネット」を、DNPが開発した接着材層でラミネートして粘着性のあるシートにした。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:40| 流通