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2016年06月15日

【知 識】三菱ガス化学と日本化薬 抗体医薬品製造会社を設立


三菱ガス化学と日本化薬は、バイオ後続品を含む抗体医薬品の国内製造を行う合弁会社カルティベクス設立した。カルティベクスでは、最新技術による抗体医薬品の製造設備を2年以内に稼働させることを目指す。

現在、国内外の医薬品市場において、抗体医薬品を中心とするバイオ医薬品が大きく伸長しています。抗体医薬品は従来の低分子医薬品に比べて、有効性と安全性に優れる点が多く使用機会が増加傾向にある一方で、製造や開発に多大なコストがかかるため高額となり、患者個人および医療保険への負担が課題となっている。

さらに、日本はバイオ医薬品の多くを輸入に頼っており、その額は年間5,000億円超とも推計されています。高品質なバイオ医薬品を国内で製造し、安定供給体制を整備することは大きな課題となっている。

また近年、特許満了を迎えたバイオ医薬品の後続品(バイオシミラー)が欧米を中心に開発され、その一部は国内でもすでに承認・販売されている。これらはジェネリック医薬品と同様に価格を抑えたものとなっており、今後一層の普及が期待されている。

三菱ガス化学と日本化薬は、両社の知識と経験を融合させたカルティベクスを設立し、バイオ後続品を含む抗体医薬品の製造および企画開発・受託事業を本格的に展開することで、生産の強化および製造技術の蓄積と進展を目指すとともに、日本におけるバイオ後続品の普及に努める。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:40| 知識