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2016年06月10日

【知 識】NTTグループ、パナソニックなど なんばでO2O2O送客サービス実証実験


NTTデータ、NTTは共同で、NTTドコモ、パナソニック、南海電気鉄道、高島屋の協力の下、2020年に向けて「O2O2O(オーツーオーツーオー)」サービスの実証実験を6月10日より開始する。

O2O2Oとは“OOH to Online to Offline”の略称で、ユーザーに屋外の標識(OOH)を介して情報を提供し(Online)、提供情報に基づきユーザーを目的地(Offline)に案内する仕組みをいう。今回の実証実験では、ユーザーがOOHを実証実験専用スマートフォンアプリケーションで読み取ることにより、近隣の商業施設に関する情報を提供し、目的地へ案内する。これによる送客効果の検証を行うとともに、NTTの「ユニバーサルオブジェクト認識」技術を用いることで、協力企業各社の認識技術を適材適所で、かつ統一的なインターフェースでのこれまでになかったおもてなしサービスの実現を目指す。

実証実験は、NTTグループおよびパナソニックが、2015年6月に発表した業務提携において重点領域と位置付けている流通領域のPoC(※)施策の一環として実施する。今後、NTTグループはパナソニックとの協業を通じて、2020年に向けた訪日外国人向けおもてなしサービスの実用化を進めていく。

昨今、訪日外国人観光客が急速に増加しており、観光先進国を実現するための“おもてなし”サービスの具現化が求められている。大阪を中心とする近畿圏には、全国・関東平均を上回るペースで外国人観光客が訪れているなか、特になんばエリアは国内最大の格安航空会社(LCC)の乗り入れ空港である関西国際空港と接続しており、買い物を好むアジア圏からの旅行者が多いという特徴が見られる。このような背景から、なんばエリアを実施場所とした流通分野に軸足を置くおもてなしサービスの実証実験を行う。

実証実験では、実証実験専用マークにスマートフォンをかざした総数や、複数箇所に配置した実証実験専用マークにおいて最もスマートフォンがかざされたマークの利用件数、一連のO2O2O送客サービスの提供によるユーザーの経由地の変化や目的地到達(チェックイン)件数によるサービスの受容性を検証する。


※PoC(Proof of Concept)
アイデアに基づく試作品開発を行い、トライアルとして実証実験などを行う事でサービスの実用化目途を推し測ること

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:35| 知識