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2016年05月25日

【環 境】川崎重工業 CFRPを採用した鉄道車両用軽量台車をJR四国に納入


川崎重工業は、四国旅客鉄道(以下、JR四国)向けに、CFRP(※)バネ採用の鉄道車両用台車「efWING」4台を納入した。

今回納入した「efWING」は、JR四国が保有する121系近郊形直流電車2両に装備(1両あたり2台)され、板バネおよび車輪部分に川崎重工業モーターサイクル製品のイメージカラーであるライムグリーンの彩色を施している。同車両は、7200系近郊形直流電車として、平成28(2016)年6月より予讃線(高松〜伊予西条間)ならびに土讃線(多度津〜琴平間)において営業運転する予定になっている。

川崎重工業が開発した新世代台車「efWING」は、従来の台車では鋼製であった台車フレームの一部に、高い強度と軽さを併せ持つCFRPを採用するとともに、サスペンションの役割を通常のコイルバネではなく、弓型のCFRPバネに持たせることで、2つの機能を1つに集約している。これにより、台車の大幅な軽量化が図られ、エネルギーコストの削減を可能とし、環境保全に寄与する。また、CFRPバネにより台車全体がたわむことにより、各車輪がレールに与える力が安定し、乗り心地を向上させるとともに、輪重抜けを半減させ、脱線に対する安全性能を向上させている。さらに「efWING」は、感性工学に基づきトータルコーディネイトしたデザインを採用し、人々に「見る楽しみ」「乗る楽しみ」を与えている。

※ CFRP:炭素繊維強化プラスチック

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:25| 企業の取り組み 【機関別】