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2016年05月13日

【環 境】大王製紙 セルロースナノファイバーの試験プラント稼働、省エネプロセス開発


大王製紙は、環境配慮型の先端材料として注目されるセルロースナノファイバー(CNF)のパイロットプラントを三島工場(愛媛県四国中央市)に設置し、平成28(2016)年4月に稼働させた。CNF事業化に向けた課題である製造コスト低減に対し、省エネルギー型CNF製造プロセスの開発を進めるとともに、サンプル供給量と供給先を増やし、早期の事業化を目指す。

パイロットプラントではグレードの異なる解繊工程を組み合わせた製造工程によってエネルギー使用量を従来の5分の1に削減するめどが立った。

平成28(2016)年6月には薬品などによる前処理の工程を設け、エネルギー使用量を従来の10分の1に低減するCNF製造の実証を始める。量産化の際の製造コストは、経済産業省のロードマップで目標とする1kgあたり1000円以下に抑えられる見込み。さらに平成29(2017)年春には、複合材料の製造に適したドライパウダーCNFの供給に向け、乾燥設備を設置、プラントの規模拡大の検討するとともに、品質の改善を進め、2020年に商業プラントの建設を計画する。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:25| 企業の取り組み 【機関別】