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2016年05月12日

【環 境】富士通研究所 運航データを活用して船舶の燃費性能を高精度に推定する技術を開発


富士通研究所は、船舶に関連するビッグデータを活用・解析して、実海域における燃料消費や速度などの船舶性能を5%以下の誤差で高精度に推定する技術を開発した。

今回開発した技術では、船舶が実際に航海したときの風、波、海流などの気象・海象のセンシングデータ、船舶エンジンのログデータ、船舶の速度や位置のデータなど大量の実測データについて、富士通研究所独自の高次元統計解析技術を用いて解析・学習し、実海域を航行する際の船舶性能の推定を行う。

東京海洋大学のウェザールーティングシミュレーションに、この研究成果を組みこんで評価することにより、最短航路を航海する場合と比較して、従来よりも5%程度の燃費改善が可能であることを確認した。

この技術により、従来誤差の大きかった実海域での船舶性能が正確に予測でき、船舶の性能評価や設計へのフィードバック、船舶ナビゲーションに応用した大幅な燃費改善などが可能になる。同技術は、富士通株式会社のAI技術「Human Centric AI Zinrai(ジンライ)」を活用しており、今後さらに実証実験を進めることによって精度を高めていく。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:25| 企業の取り組み 【機関別】