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2016年04月28日

【流 通】フジタ 覆工コンクリート施工をリアルタイムに三次元可視化


フジタは、国土交通省東北地方整備局発注の円渕トンネル工事(福島県相馬市)において、覆工の打込み状況をリアルタイムに“三次元的に見える化”できる『覆工コンクリート施工管理システム』を開発した。覆工ウォッチャー(R)(※1)と圧力ウォッチャー(R)を用いて、コンクリートの打込み位置とセントル(※2)に作用するコンクリートの圧力をリアルタイムに測定し、コンクリートの施工状況を大型モニタに三次元表示させた。

覆工ウォッチャーでは、コンクリートの打込み状況が精密かつビジュアル的に表示されるため、決められた打込みステップや打込み速度の遵守、打ち重ね時間などの管理に役立つ。また、覆工打込み部位1スパン(L=10.5m)当たりに設置するセンサケーブルを増やすことにより、より正確にコンクリートの打込み位置を把握することが可能になる。圧力ウォッチャーでは、セントルに作用する圧力の状況をリアルタイムに監視することができるため、コンクリートの密充填が可能となり、天端部の空隙発生を防止することができる。また、複数の圧力値を設定することにより、圧力レベルを色で識別して綿密な圧力管理ができる。

フジタでは、これまで覆工コンクリートの品質向上を目的としてコンクリート打込み時におけるさまざまな計測システムを開発してきた。今回『覆工コンクリート施工管理システム』を総合的に可視化させることにより、誰でも容易に施工状況を把握することが可能になる。

※1 覆工ウォッチャー
NETIS登録技術(KT−140049−Aコンクリート充填ウォッチャー)を覆工用に改良
※2 セントル
トンネルの覆工コンクリートを構築する際に使用する移動式型枠

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:40| 流通