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2016年03月18日

【物 流】国交省 衝突被害軽減ブレーキの効果発表


国土交通省(以下、国交省)は、2016(平成28)年2月29日の定例記者懇談会にて、中部地方における運輸の動きとして、衝突被害軽減ブレーキの効果について発表した。

これによると、国交省の中部運輸局は管内10社の貨物運送事業者からの協力を得て、当該事業者が所有する約6,100台の車両に対し、分析調査を実施した。この結果、2013(平成25)年度から2015(平成27)年12月末時点までの期間で、衝突被害軽減ブレーキを装着した大型貨物自動車の追突事故発生率は、非装着車と比べて3分の1との事故削減効果が認められた。

また、衝突被害軽減ブレーキ装着車両を運行するドライバーからは、「警告音が鳴るため漫然運転の防止につながる。」等、事故防止に有効である旨の声が挙がった。その一方で、「カーブでガードレールに過敏に反応する。」等、更なる精度の向上が望まれている。

衝突被害軽減ブレーキの普及率に関して、当該運送事業者においては年々増加しており、2015(平成27)年12月末時点で約4割の2,441台となっている。
また、全国的にも普及が進んできており、大型貨物自動車の事故の2分の1を占める追突事故の大幅な削減が、今後期待される。

国交省は、2007(平成19)年より購入の補助を実施するとともに、2014(平成26)年度よりその装着の義務付けを段階的に開始しており、今後も事故削減に向け、購入補助をはじめとした普及促進の取り組みを進めていく。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:45| 行政関連