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2016年03月10日

【物 流】物流連 平成27年度第6回海外物流連略ワーキングチームを開催


平成28(2016)年2月25日、日本物流団体連合会(物流連)は海外物流戦略ワーキングチームを開催した。同ワーキングチームは海外に展開する物流事業者が直面する課題で、個々の企業では解決が難しい課題に、官民連携して取り組むことを目的としており、国土交通省関係者とアジア進出に携わる会員企業により構成されている。

会議では初めに、同年2月18日に開催された日マレーシア物流政策対話の結果について報告があった。同対話には両国官民の関係者60名ほどが参加し、物流政策の現状や課題の発表をもとに意見交換を行うとともに、マレーシアにおけるトラック輸送規制の緩和の要請も行われた。報告では、交通安全対策にかかる取組や越境輸送の円滑化に係る取組の重要性が共有されるとともに、日本からの要請にも前向きな姿勢が示された、と報告された。

次に、2015年末のASEAN経済共同体の設立に関し、設立後も残る非関税障壁の内容を含め説明があった。その後、2015年11月に実施したカンボジア・ラオス物流実態調査の結果報告書の素案が示され、内容の概要報告が行われた。

また、次年度におけるワーキングチームの議題と物流実態調査の対象国について決定した。具体的には、@引き続き政府の行う物流政策対話の対象国をターゲットに据え、今後も連携して課題検討や情報共有を行っていくこと、A海外展開する物流業者が直面する、特にASEAN地域の非関税障壁に係る課題を掘り下げていく、等が決定され、海外物流実態調査についてはインドネシアとフィリピンの2カ国に候補を絞り準備を進めていくこととなった。

最後にシンガポールにおける外資系荷主企業へのヒアリングの結果が披露され、「国内で厳格な温度管理を要する冷蔵品(医薬品等)を一括して扱える事業者が少ない」、「物流事業者の選定にあたっては認証や資格、システムを重視している」などの点が報告された。

次回開催は2016年5月頃を予定している。

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投稿者:gotsuat 09:45| 国際物流