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2016年03月08日

【アジア】伊藤忠商事 「デサント」ブランドを中国で展開

伊藤忠商事は、中国子会社である伊藤忠繊維貿易(中国)(以下「ITS」)を通じ、中国スポーツ用品のリーディングカンパニーである安踏体育用品(以下「Anta」)の子会社である安迪体育用品(以下「Andes」)およびデサントの韓国子会社であるデサントグローバルリテールと、中国に合弁会社を設立し、「デサント」ブランドの中国展開を開始することで基本合意した。

Antaは、1994年の創業以来、中国経済の成長を背景に中国を代表するスポーツ用品メーカーへと急成長を遂げ、自社ブランド「Anta」の展開や海外有名ブランドの中国市場における展開等を通じ、世界有数の大手スポーツ用品メーカーとしての地位を確立している。

デサントは、基幹ブランドである「デサント」を最注力ブランドと位置付け、中期的な重点戦略の一つとしてグローバル展開の拡大を掲げている。グローバルマーケットにおける「デサント」ブランドのさらなる認知度および価値向上を図り、小売および卸ビジネスを拡大することでデサントグループ全体の収益拡大を目指すべく、2015年にデサントグローバルリテールを設立した。

伊藤忠商事は、繊維事業において、中国を含むアジア・新興国市場における川下戦略の推進を重点戦略の一つに掲げている。巨大市場へと成長した中国においても、ITSを中心に中国内販ビジネスおよびグローバル市場向けのスポーツアパレルOEM事業を強化すると共に、現地優良パートナーとの提携などを通じ、事業領域を拡大している。

今回、新たな有力ブランドとの提携により更なる業容拡大を目指すAntaグループと、「デサント」ブランドの中国市場への本格進出を模索するデサントグループ、アジア・新興国市場における川下ビジネスの拡大を目指す伊藤忠グループとの戦略が合致したことから、合弁会社設立に向けた基本合意に至った。

中国では、国家戦略としてスポーツ分野の内需促進を図っており、スポーツ関連市場の急拡大が期待されている。今後は、中国のスポーツ市場にて優れた販売力を持つAntaグループ、日本水準のモノ創りを追求し続けるデサントグループ、中国において素材からブランドビジネスに至るバリューチェーンと現地有力企業との強固なネットワークをもつ伊藤忠グループの3社が強く連携していくことで、「デサント」ブランドの中国市場における加速度的な事業拡大を目指す。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:30| アジア