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2016年02月22日

【環 境】三菱重工業と中部電力 大幅な省エネが可能な空冷ヒートポンプチラーを共同開発


三菱重工業と中部電力は、平成28(2016)年2月16日、ビル用のガス空調や工場用のボイラーからの更新で大幅な省エネが可能な空冷ヒートポンプチラー「MSV」を共同開発したと発表した。                            
商業ビル等の空調設備には、標準加熱温度60℃の吸収式冷温水機が広く使われている。この機器を従来のチラー(最高加熱温度55℃)へ更新する場合には、加熱温度が変わる影響から屋内空調設備の改修が必要となるため、より高温に加熱できる空冷ヒートポンプチラーの開発が求められていた。
また、各種製造工場の洗浄工程等においては、ボイラーで加熱された約60℃の温水が使用されている。省エネを目的とした空冷ヒートポンプチラーへの更新については、同様に、加熱可能温度が55℃までであること、また、運転可能な外気温度が限定されている(一部の地域では年間を通じて加熱や冷却ができない)といった課題があった。                             
「MSV」は、高効率な圧縮機の採用やヒートポンプの運転最適化により、60℃までの加熱運転を可能とし、運転可能な外気温度範囲を大幅に拡大することにも成功した。また、ビル用空調や工場用ボイラーからの更新を容易にし、同時に、高効率な空冷ヒートポンプチラーのなかでも、高い省エネ性能を実現した。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 10:07| 企業の取り組み 【機関別】