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2016年02月17日

【流 通】慶大と博報堂 『地域体験デザインカード』開発


慶應義塾大学グローバルセキュリティ研究所(G−SEC)のサービスデザイン研究プロジェクトと、博報堂の企業や社会のイノベーションを支援する専門チームである博報堂イノベーションデザインは、地域の資源やリソースを活かした体験・サービスデザインの方法論に関する共同研究を行った。

これまでの地域振興の多くは、物産品や自然景観、文化財や観光施設等の物的資源を中心に進められてきたが、地域振興に直接的に活かせる物的資源には限界があり、また人々の関心も、物的資源そのものから、それらに伴う物語や体験的な価値へと大きく移ってきた。

今回は、慶應義塾大学G−SEC サービスデザイン研究プロジェクトの研究代表である経済学部の武山政直教授及びそのゼミ生と博報堂イノベーションデザインが共同で、有形・無形の資源の組み合わせを通じて新たな価値共創機会を生み出すサービスデザインの手法を用い、体験価値を基軸とした地域振興の方法論を構築するための研究を行った。

共同研究の一環として、地域の資源を活かした体験やサービスをデザインするためのインスピレーション集となる『地域体験デザインカード』を開発いたした。『地域体験デザインカード』は、地域の体験資源を活用したサービスの成功事例を分析し、サービス化モデルの整理とメソッド化を行った上で、【準備】【直前】【体験中】【直後】【帰宅後】という体験の流れに沿って、体験デザインのコツを35に分類し、整理した。

 【準備】実際の体験を行う前の準備段階
 【直前】本体験の直前となる入り口体験
 【体験中】体験の中で起こること、感じること
 【直後】本体験が終わった直後の出口体験
 【帰宅後】体験を終えて家に帰った後の体験

また、体験カードを使ったワークショッププログラムも併せて開発した。ワークショップを通じて、その地域ならではの資源を活用した体験デザインを行うことができる。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:45| 流通