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2016年02月15日

【アジア】MHPS モンゴル最大の火力発電所のリハビリ工事受注

三菱日立パワーシステムズ(MHPS)は、モンゴルの国営電力会社である第四火力発電所(Ulaanbaatar Thermal Power Plant No.4,State Owned Stock Company)が運営する同国最大の石炭焚き火力発電所1〜8号機のリハビリ工事を受注した。同国のエンジニアリング最大手であるMCSインターナショナル社(MCS International LLC)と共同で取り組む。すべての工事が完了するのは2018年10月を予定している。

今回のプロジェクトは、国際協力機構(JICA)の円借款案件で、首都ウランバートルにある第四火力発電所が所有する8つの火力発電設備を対象に、関連設備の新設・更新を行って発電効率の向上を目指す。具体的には、5〜8号機の石炭粉砕ミルのコア部品を更新することで長寿命化をはかるとともに、1〜8号機にスーツブロワを追設して熱交換比率の低下を防ぐ。これらにより、燃費効率の改善をはかって、安定的な電力供給の実現に寄与する。

石炭粉砕ミルは、石炭を微粉に粉砕するとともに粗粒をカットする装置で、ボイラーの高い燃費効率を実現。併せて、NOx(窒素酸化物)などの排出を抑制する。また、スーツブロワは、ボイラーなどに付着する煤やダストを除去する装置で、各種熱交換器の性能を維持する。

モンゴルは、鉱物資源開発がリードする経済成長を背景に、首都周辺では電力需要が急増して、電力供給能力の強化が大きな課題となっている。しかし、その役割を担うはずの発電設備の多くはシステムの老朽化が進んでおり、その低い燃費効率や、それらに伴う環境への影響が懸念されていた。今回の改修工事で、これらの状態からの脱却を目指す。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:35| アジア