<< 前のエントリ合通ロジのトップページへ
2016年02月02日

【アジア】日本企業連合 バングラデシュの空港向け航空保安設備を受注

住友商事、NEC、NECネッツエスアイ、モリタ、サンワコムシスエンジニアリングの各社は、バングラデシュ民間航空局から、バングラデシュの主要空港向けの航空保安設備納入プロジェクトを受注した。JICAによるODA資金(一般無償資金)が活用される。

このプロジェクトでは、バングラデシュの主要4空港(ダッカ国際空港、チッタゴン国際空港、ジョソール空港、サイドプール空港)における、航空機誘導と着陸の安全性確保、航空機事故発生時対策、テロリスト対策を目的としている。航空管制システムはNEC、その設置をNECネッツエスアイ、空港セキュリティーシステムはサンワコムシスエンジニアリング、空港用消防自動車はモリタからそれぞれ住友商事が調達し、2016年度末の設置完了を予定している。

1億6,000万人超の人口を抱えるバングラデシュは、縫製業等を強みに近年は毎年6パーセントを超える経済成長を遂げている。経済成長に伴い航空需要(旅客数・貨物量)も年々増加している。一方で、主要空港における航空保安設備の老朽化や未整備が大きな課題となっており、バングラデシュ政府は2011年に制定した第6次五ヶ年計画において航空保安設備の近代化を主要目標に掲げている。また、日本政府もバングラデシュの各種インフラ整備の支援に力を入れており、今後4、5年で最大6,000億円の政府開発援助を実施することを表明している。

今回のプロジェクトは、この政府開発援助(ODA)の一部を活用するもので、バングラデシュの主要空港における航空保安設備を近代化することによって、同国の航空輸送の効率性・安全性・信頼性の向上に寄与し、物流・観光業の成長に貢献する。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:35| アジア