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2016年01月26日

【環 境】JFEエンジニアリング 廃棄物焼却炉向けボイラークリーニングシステムの販売開始


JFEエンジニアリングは、廃棄物焼却施設に設置されているボイラーのばいじんを除去する、圧力波クリーニングシステムの販売を開始した。

近年、廃棄物焼却施設は発電施設としての機能が期待されている。廃棄物焼却施設における発電では、燃焼熱を回収し蒸気を作るボイラーが大きな役割を果たしている。

しかし、施設の運転に伴い付着・堆積するばいじんにより、ボイラーの効率が低下するという問題がある。効率を維持するにはボイラーを運転しながらばいじんを除去することが重要である。

ばいじんの除去には、ボイラーで作られた蒸気の一部を再びボイラー内に戻し、吹き付ける方法が一般的に採用されている。しかし、この方法では発電に使用する蒸気をロスする点と、吹き付けた蒸気によりボイラーの腐食・磨耗が進行するという2つの欠点がある。

この問題を解決するため、JFEエンジニアリングは欧州で実用化が進んでいる圧力波クリーニング方式を導入し、日本国内の焼却炉に適合する装置(※)の配置や運転システムを開発した。

この方式は、燃料ガスと酸素の反応により圧力波を発生させ、そのエネルギーによりボイラー内に付着・堆積したばいじんを吹き飛ばし除去するものである。

JFEエンジニアリングは約1年間の実機実証試験を行った結果、蒸気ロスが無くなることによる発電量の増加を確認した。さらに、蒸気による腐食・磨耗がないため、ボイラー寿命の延長も期待できる。また、同システムは、機器がコンパクトで、既存のボイラー点検口に設置可能なため、稼働中の施設でも改造工事を行うことが容易である。

※ 製 品 名:”SHOCK PULSE SOOTBLOWER”
  製造企業:スイスEXPLOSION POWER GmbH社
  販売企業:ドイツCLYDE BERGEMANN GmbH社

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:30| 企業の取り組み 【機関別】