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2016年01月07日

【物 流】全ト協 ロールボックスパレットに起因する労働災害奉仕対策推進


全日本トラック協会(全ト協)は、平成27(2015)年12月21日に厚生労働省と労働安全衛生総合研究所が取りまとめた「ロールボックスパレット使用時の労働災害マニュアル〜安全に作業するために8つのルール」について通知があり、これを発表した。

ロールボックスパレットは、カゴ車とも呼ばれる人力運搬機であり、開口部以外の3面がパネルで囲まれているため、荷崩れや荷物の損傷を防いで移動できるだけでなく、店舗では商品棚としても使用する事もできる。物流の効率化や作業者の負担軽減に貢献する等とても便利な存在であり、多くの職場で利用されている。

しかしながら、ロールボックスパレットを用いた荷役作業中の労働災害が多発しており、特に死亡事故が後を絶たないことが、今回マニュアルを取りまとめた主な理由となっており、労働者だけでなくトラックドライバーに対しても周知するよう呼びかけている。内容は以下のとおりである。

@ 段差、傾斜のある場所での取扱い 
段差や傾斜のある場所での作業は特に慎重に行い、倒れそうになった場合は倒れる方向には絶対に入らず、周囲に注意を促すこと。

A 作業服、作業靴、保護具
安全作業のためにきちんとした作業着を身につけ、手袋やヘルメットなどの保護具も付けること。

B ロールボックスパレットの基本操作
遵守事項として、両手での作業や荷物の重さを考慮する事、また走行時以外はストッパーを利用する事としている。注意事項として、段差等の場所では転倒に注意する事や不具合を確認した場合にはただちに修理すること。

C 「押し」「引き」「よこ押し」
3種の操作方法を覚え、状況に応じて併用すること。

D 複数人での取扱
事前に指揮者を決め、お互いに声を掛け合い、1人の時よりも慎重に作業すること。

E 荷物の積載
基本的な積み方をマスターし荷崩れを防止すること。

F 折りたたみ・組み立て・積み重ね
折りたたむ時は不安定になるので転倒には注意すること、必ず組み立ててから移動すること。

G テールゲートリフタ―での取扱い
昇降時は特に危険であり、最大積載重量を超えないことや、転倒防止のため水平な場所で使用をすること。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:45| 物流事業者